リクルートによる全国就業実態パネル調査2019というデータがあります。
こちらの資料からは、転職後の年収の変化についてレポートされています。
転職の理由は、人それぞれにありますので、あくまでも調査結果としては、転職後の年収は年齢が上がるに従い、前職よりも年収が下がる傾向が強くなっています。
転職後の年収は年齢とともに下がる人の割合が増える
転職後の年収が実際に上がる人もいます。
また、転職後の希望要件に年収アップが入っていない人もいますので、年収が下がることは絶対悪ではないと思いますが、30代後半以降の転職では、30〜40%の人が前職と比べて年収が下がっているという事実があります。
これから転職をする考えがある人は、年齢によっては、経済的に厳しくなることを想定しておく必要があります。
ではどのくらいまでが許容できる範囲なのでしょうか。
同資料によれば、40代前半までは、マイナス10%未満の層が14.1%で、10%以上マイナスになった人が約20%を占めています。(うち20%以上が13%を超えています)
40代後半になると10%未満は12.4%、10%以上が30%に増えています。(20%以上は18%超)
逆に転職後に年収が増えたという人は、30代までは約4割ほどの人が前職よりも増えたと回答しています。
あくまでも結果から導かれる一般論としては、30代までの転職では年収が上がったという人が下がったという人よりも少しだけ多いとわかります。40代からは逆転します。
転職後に年収が下がる人の方が増えます。50代になると、30%〜40%下がったという人だけで30%を大きく超えていきます。
先進国の中で日本の給料水準は低いとされています。それなのに、転職すると年収が下がるという事実は大変厳しい事実です。
大きな目安としては30代で約30%、40代になると40%の人が、前職よりも年収が下がっているのです。さらに労働環境の問題もあります。
残業や休日の問題です。労働環境も良くなり、年収も上がるということは、大変に難しいということです。
ただ、入社前に年収条件の交渉ができるかどうかと言えば、転職エージェントを利用して、交渉してもらうという方法はあります。
例えば、成果報酬的な営業の職種であれば、高い年収条件の交渉が可能になるかもしれません。覚悟を決めてチャレンジするという選択肢もあります。
ただ、当然と言えば当然ですが、すぐに実績を示すことが求められるでしょうし、期限も決められるでしょう。
転職で年収交渉は可能なのか?相場はあるか?方法は?決裂の覚悟
ハローワークなどの情報を見るとわかりますが、高収入の職種は、保険・不動産・金融のいずれかを選び、実績を示すことができれば、高収入の転職は可能になります。
宅建士の資格を持っている営業で、営業実績が良い人は、年収1000万以上の人も実際にいます。保険や金融もそうですが、資格を取り、その業種で良い営業実績を作ることができれば、性別や年齢・学歴・勤続年数に関係なく、高収入を得ている人は、たくさんいます。
現在の日本においては、転職をすると、年収が下がる可能性はかなり高いことがわかります。その状況は年齢とともに30%〜40%と上がっていきます。50代の転職では半分以上の人が下がったと回答していますし、下がり幅もかなり大きいです。
非正規社員の場合は、下がったと答えている人の割合が