筆者も42歳までに4回の転職をした経験があります。
52歳で5回目の転職=起業をし、現在起業から10年目の会社社長です。
その経験をもとに解説いたします。
いろいろな理由で退職をして人生を過ごしてきて、気がつくと転職回数が多い状況になってしまった、あなたへ解説します。
転職回数が多い人は、今の時代随分増えているようですが、実は大きく2つに分かれます。
転職がキャリアとなってステップアップして行く場合と、単純に転職回数だけが増えてしまった場合です。
ただ、あまりに転職回数が増えていくことは、マイナスになります。
1〜2年に、1度くらいの転職は多すぎると見られます。
だからといって、ごまかすことはマズイです。
ごまかすと、後でバレます。
バレたときには、履歴書の虚偽記載を理由に、懲戒や解雇の処分になってしまう可能性があります。
転職回数をごまかすのはマズいです
転職回数が多くとも、一つの会社の在職期間は3年くらいはあった方が良いです。
最近で言えば、WEB関係・IT関係の技術者や営業職の場合には、転職回数が多い人が少なくありません。
同業同職種ならNGとは言い切れない
同業でかつ同職種なら、状況によってはNGとは言い切れません。
転職先では「キャリア入社」として、好条件で迎えられることもあります。
ですので、転職回数が多いこと=即「転職に不利になる」とはいいきれません。
ただし、単純に転職回数が多い場合は、いろいろな職種や業種を経験していて、視野が広い人材とはなかなか認められません。
それは、どの職種であっても、どの業者であっても、1〜2年程度の在職経験で学んだ事は非常に底が浅く、熟練した知識があるとは言い難いからです。
浅い知識のままで、転職の回数が増えていくのだと、スキルは高まっていきません。
1年以内の転職は要注意
1年以内の転職を繰り返しているケースは、採用する側は要注意だと考えています。
1年も待たず、例えば数ヶ月で退職することを繰り返し回数が増えていくと、ジョブホッパーとして見られる可能性が大です。
ジョブホッパーとは、短期間で転職を繰り返す回数が多い人のことです。
仕事に飽きやすいというか、続かない人です。
面接官に、応募者がジョブホッパーの可能性があると見られると、「また数ヶ月で退職するのだろう」と判断されます。
回数が増えるに従い、採用の可能性は、だんだんとキビシイ状況になります。
転職回数をごまかすのはNG
短期間で転職を繰り返している場合、年収(給料)は良くて横ばい、悪ければ転職ごとに減ってしまう可能性すらあります。
対して、キャリアップが認められたら、転職回数が多い人でも、逆に給料は上昇していきます。
転職回数が多いケースでも、キャリアアップなら、年収は上昇する可能性さえあります。
ただ、回数が増え、年齢が増えるに従い、転職の回数をごまかす人がいます。
なぜ、回数をごまかすのかというと、自分で、回数が多いと転職に不利だと知っているからだと思います。
だから、回数をごまかすのでしょう。
しかし、転職回数をごまかすことは、ご自身で思っているより、罪が重いです。
転職回数をごまかす事は、お勧め出来ません。
採用する側から見た時に、転職回数を深く考えなくなるのは、例えば40代50代の求職者で、何か特定のスキルを持っていて、過去の転職歴が問題ではなくなる、気にならなくなるケースです。
履歴書の嘘は罪が重い|バレるとクビになることも
確かに直前の退職歴でない場合、ごまかすことは、バレにくい可能性はあります。
ただ、バレてしまうと、履歴書の虚偽申告となり、懲戒解雇になっても、会社に文句を言えません。
転職回数をごまかすことは、やめるべきです。
芸能人の学歴詐称が問題となるように、履歴書の嘘は罪が重いです。
犯罪とはなりませんが、会社からの評価はガタ落ちです。
転職サイト等では期間が短かった転職は書かなくてもいいとして、アドバイスをしているものを見かけたことがあります。
しかし採用する側からすると、「嘘をつく人」という印象で見るようになります。
また、多くの会社では、新入社員に入社時に誓約書を書いてもらいます。
誓約書には、提出された履歴書等に虚偽があった場合には、解雇とする旨が記載されているケースが多いです。
特に、直前の会社の退職の記録は、社会保険の手続きをする時に、バレてしまいます。
さすがに、それ以前の会社について、転職回数を減らして履歴書を書かれても、採用する会社では分からない場合があります。
しかし、会社によりましては、従前の会社に、電話確認をするケースはあります。
ですから、転職回数をごまかすという事が、どこからバレるかは、分かりません。
転職回数をごまかすと履歴書のつじつまが合わなくなる
履歴書を書くときに、過去に勤めていた会社の勤続年月を記載します。
何年何月から何年何月と言うことです。
転職回数をごまかす人は、空白期間が生まれる可能性があります。
実際にはその空白期間にどこかに進めていた経験があるのだと思いますが、履歴書には空白期間として残ります。
面接官の目線からすると、この空白期間はとても気になります。
その空白期間は、何をしていたのだろうかと言うことです。
何もしないでいて、数ヶ月から数年を過ごしていたのだろうかと考えます。
面接の応募者と会話をしていくうちに、そこに気づくと、当然質問します。
その答える内容によっては、その場で面接は終了してしまいます。
例えば、何もしないで自宅にいました、と回答されたことがあります。
そのような答えをされると、面接官としては、この人は働くことに、意欲がない人だと感じます。
転職回数をごまかす|回数が多いことをキャリアアップとしてみてもらうには
さらに一つの企業に2〜3年以上の在職期間を持っている場合なら、面接官も筆者も前向きな転職として受け入れます。
少し古い言い方だと思いますが、「即戦力」として採用される可能性が高いです。
数ヶ月や1年ほどの経験は、いわゆる初心者段階であります。
在職が2〜3年くらいになると、一人前になりかける頃です。
ですので、この1つの会社への在職年数は重要な要素となります。
転職をしたくなる原因がすでにあるとしても、次に良い転職をするために、在職年数が一定になるまで辛抱するということは、のちのために良い選択になるはずです。
転職回数が増えてしまっている人は「転職何回までなら大丈夫なのか」なんて心配をしている人もいるようですが、そういう考え方は意味がないと思います。
ちょっとすごい例では、1年に1回ずつ転職回数を繰り返したなんて人がいるのを聞いたことがあります。
40代で転職回数20回です。
普通に考えるとここまで回数が増えると、とっても危険です。多いです。
精神的にも病んでしまいます。
おそらく最初の頃は、転職の回数はキャリアの数というぐらいに考えていたのかもしれませんが、転職の回数はキャリアにはなりません。
キャリアになるのは、一つずつの仕事に専門に働いた年数だけです。
少なくとも3年くらい一つの会社に在職して、次の転職に備えるという考え方でないと、ジョブホッパーに見られてしまいます。
転職回数をごまかすのはマズいです|バレると虚偽申告に
事実ではないことを書いたり、書くべきことを書いてなかったりすると、数年経過した後でも、懲戒処分を受けます。
場合によっては、解雇処分になりますので、要注意です。
それまでの間に、会社にとって、なくてはならない存在になっていれば別です。
しかし、転職回数をごまかすことは、危険です。
また入社に際して、社会保険手続きや源泉徴収票の提出などで、転職回数が多いことなどバレる可能性は十分にあります。
過去1年以上前の事は、なかなか会社にはわからない可能性はあります。
ただそもそも履歴書の中に、ごまかしや嘘があることが、その後会社にわかってしまうと大変なことになります。
どこの会社の就業規則に書かれていることですが「履歴書の中に虚偽があった場合、懲戒処分となる」ことが明記されています。
転職回数をごまかす事は大変リスクがあります。
一つ、ごまかすと、もう一つ何かをごまかす事になります。
ごまかす事が連鎖します。
面接官に、何かおかしいとか、もしかすると何かごまかす事をしていると、感じられると、不採用間違いありません。
回数をごまかすと、その分どこかの会社の在職期間もごまかす事になります。
仮に採用されたとして、万が一過去の会社に電話で過去の在籍確認をされてしまうと、バレてしまいます。
過去の会社の在籍確認をする会社自体は、多くはないですが、セキュリティや金融・不動産の会社では、行う会社があります。
もし、何かごまかす事をしていると、そこからバレてしまいます。
転職回数は何回まで許容されるか・例20代で3回?4回?ジョブホッパーに見られる
転職回数が何回までなら許されるか、という決まり事は、ありません。
あくまでも、会社責任者や面接官の考え方、つまり主観によります。
あえて一般的にいえば、転職が多いとされる20代を例にとりますと、20代であれば3回は「やや多いかな」というイメージです。
もし20代で、4回以上の転職歴があるようだと、明確に「転職回数が多い、多すぎ」とみなされると考えておいた方がいいです。
20代で、4回の転職経験があるという事は、約2年ごとに職を変えていることになります。
1つの仕事・会社について、2年で仕事を変えると言う事は、この人には仕事のキャリアとして身に付いている事は無いのではないかと言うふうにみなされます。
また、組織の1人、チームの1人としてやっていくことに、何か問題を抱えている可能性があると、考えてしまいます。
転職回数が多いとローン・クレジットの審査が通らなくなる可能性がある
転職回数が多いことの弊害が意外なところにもあります。
ローン・クレジットは安定し返済のできる方に融資されるものですので、数ヶ月ごとに転職していたりすると、金融機関は融資してくれない可能性があります。
ローンといえば、住宅ローンや車のローンが最も知られていると思います。
住宅ローンでは勤続2年以上が、住宅ローンの必要条件です。
勤続年数が2年以上なければ、原則申込すらできません。
ですから、短い間隔で転職を繰り返してしますと、ローンやクレジットの審査には通らなくなります。
まとめ
転職回数が多いことを、キャリアアップやスキルアップだと誤解している人がいますが、それは違います。
最低でも1つの会社に、3年以上の在職経験がなければ、キャリアアップとして、経験のある人としてはみられません。
だからといって、もし履歴書に嘘が書かれていたり、書くべきことが書かれていなかったりすると、数年後であっても懲戒処分になるかもしれません。
転職回数をごまかすことは、やめたほうがいいです。
バレたときのリスクが大きすぎです。
回数をごまかすのは、しいて言えば、前職以外の転職なら、バレる可能性は少ないかもしれません。
前職に関連することで、ごまかすのは、本当にやめたほうがいいです。
リスクが大きすぎです。
そんなこと言っても「もう辞めたいのです」という人は、この退職が自分の人生の今後の転職に強い影響があるのだということをよく考えた上で、選択するべきです。
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