・営業事務と一般事務とは違い、ビジネスマナーも必要。でも給料も高め。
・営業事務は営業とチームになって連携する必要がある
・営業事務に求められるのは、事務処理能力だけではない
営業事務とは、会社によっては営業アシスタントとか営業サポートと呼ばれることのある職種です。
単なる事務職の仕事ではありません。
意外ときつい職種とも言えます。
しかし、営業事務は営業とのチームワークが大切になってくる仕事で、一般事務とは比べものにならない、とてもやりがいのある職業です。
とはいえ営業事務と一般事務との違いは何なのか、そして営業事務をするにはどういったスキルが必要なのかという疑問をお持ちではないでしょうか。
そこで今回はそんな営業事務についての疑問を、40年の営業経験の筆者の体験してきた観点から、解決します。
営業事務のことがよくわかると、思いますので、まずはご一読ください。
営業事務とは?仕事内容は意外にきつい!
営業事務と一般事務との違いは、業務的には似ている部分もあり、わかりにくいと思います。
しかし、営業社員や社長の立場から見た場合は、大きく違いがあります。
筆者もこれまでに、事務員を求人募集し、雇用してきました。
今は当社には、事務系の仕事は、営業事務しかいません。
営業事務と一般事務の大きな違いがあります。
一般事務に就職する人は、入社する会社の事業に対しての思いや興味関心が比較的少ない人が多い印象があります。
しかし営業事務は、営業マンの秘書のような役割が中心になりますので、営業マンの成果は、営業事務の喜びややりがい・評価にもなります。
ですので、営業事務の仕事は、きついと感じる方もいるかもしれません。
また、事務系の仕事は、現在外注やAIに仕事が、移行していますので、単なる一般事務職の求人は激減しています。
今後、事務系の仕事を目指すのなら、求人情報は、営業事務しかないでしょう。
営業事務の仕事内容ではビジネスマナーを問われる
営業事務は、前述しましたように、営業マンの秘書的な役割の仕事を行います。
顧客に対して、営業的アプローチをすることはありませんが、営業の補助として顧客に接する場面は、少なからずあります。
ですので、一般的に営業事務は、一般事務職と違い、営業の部署などに配属されます。
主に一般的な事務作業をする一般事務に比べ、営業同様顧客とも、やりとりをしなければならない営業事務は、一般事務の作業に加えて、コミュニケーションスキルやビジネスマナーを問われる場合が多いのです。
1日中、事務所にいて、パソコン前で仕事をすることが多い一般事務職と比べると、きつい仕事という印象があるかもしれません。
また営業事務は営業の秘書的な役割も行い、営業不在時の顧客対応は、もちろん、クレーム初期対応(電話がかかってきたとき)まで、行わなくてはいけないため、気配りさも重要視されます。
ですので、電話やお客様来店時に接する際の敬語の使い方や、お茶の出し方や引き退る際のおじぎや、お客様への声がけなど、一般事務より高いレベルを期待されます。
営業マンは、心強い営業事務がいるかどうかで自分の生産性にも影響が出ますので、良い営業事務の方と出会うことを願っている営業マンは多いです。
営業事務は一般事務よりも年収は高い
もう一つの違いは、営業事務は事務作業プラスアルファとして営業のサポートをしなくてはいけないため、給料が一般事務やその他の事務よりも比較的高い傾向があります。
一般事務と比べると、営業事務の年収はプラス10%以上は違ってきます。
営業事務は事務作業に加えて、顧客とのコミュニケーションなど、一般事務に比べ求められる仕事の内容が多いために、年収が高くなっているのです。
営業マンによっては、自分自身のミスが拡大する前に営業事務の対応により、簡単な謝罪でお客様にご理解納得していただける場面もあり、これらの対応能力が高い営業事務には筆者自身も営業マン並みの給料設定にして良いと考えています。
このように営業事務の給料が高いことも、やりがいの一つに、なると思います。
入社当初から高い設定にはならないかもしれませんが、半年一年と経過する中で、いないと困る存在にまでなれば、営業マン以上の給料設定になってもおかしくないと思います。
営業事務に向いてる人|やりがいを得たいと感じる人
営業事務に向いてる人とは、どんな人なのか解説します。
営業事務は、一般事務とは、仕事内容が似ているようで、違うことを前述いたしました。
営業事務は、名前の通り、営業に関する事務
営業事務とは、名前の通り営業に関する事務と考えて良いと思います。
営業マンのように、実際に接客をしたり、することはありません。
しかし、企業が扱う商品やサービスや営業マンの業績に、思いを強くする場面が多いと思います。
その分、一般事務よりも、意外にきついを感じるのだと思います。
しかし、一般事務が、与えられた作業を黙々と正確にこなすことを求められることに対して、営業事務の仕事はもっと人間的かもしれません。
それに、従来型の一般事務は、今や外注化とAI化により、働く場面がなくなっています。
営業事務は営業担当にとって欠かせない仕事|やりがい
営業事務の仕事は、特に、営業担当者にとっては、欠かせない仕事になっています。
営業担当のサポートやバックアップを行う仕事だからです。
仕事内容は、業種によって異なりますが、前述のように、ある意味では営業マンの秘書的な役割になります。
営業事務の役割は、経理業務を中心とする一般事務よりも、はるかに会社の業績に貢献するものです。
ですので、一般事務職では得られない、営業マンから必要とされる「仕事のやりがい」を感じることが多い仕事です。
ですので、営業事務は営業とのチームワークが大切になってくる仕事です。
営業事務に向いてる人|
営業事務の仕事は、一般事務では感じることが難しい「仕事のやりがい」を感じる仕事です。
営業事務に向いてる人は、やりがいある仕事を求める人です。
筆者の経験から、向いてる性格や資質や資格などは、ないと感じています。
しいてあげるならば、人を支えることに、喜ぶを感じる人ということになるかもしれません。
これまでの一般事務が、外注されたり、AIで十分となってきたのには、一般事務の仕事が、非人間的な側面を持っているからです。
営業事務は、そうではありません。
ですので、特に必要な資格というものもありません。
パソコンスキルは、ないよりはあった方が良いですが、今はマイクロソフトオフィスではなく、Webアプリを使って仕事をする会社も多く、マイクロソフトオフィスの操作性を知っていることの優位性はありません。
営業事務の仕事内容に必要な資格・スキル
営業事務という仕事では、前述の通り、必要不可欠の資格は特にありません。
持っておくとプラスになる資格はあります。
営業マンの補助をする場面がありますので、自動車免許はあった方が有利です。
また、不動産業の営業事務であれば、宅建士の資格を持っておくと、求人募集や年収面で有利に作用するはずです。
逆に、簿記系の資格やマイクロソフトオフィスの資格などは、多くの企業が経理事務については、外注化しており、必要とされない資格になっています。
営業事務は仕事内容|ビジネスマナー
営業事務は一般的な事務作業の他に、顧客や取引先への対応や営業の秘書的な役割もこなさなければなりません。
一般事務と比べても、営業とのチームワークや臨機応変な対応が営業事務には求められます。
よって、繰り返しになりますが、ビジネスマナーは、営業事務には求められているスキルの一つになります。
ビジネスマナーは、会社の研修やビジネスマナー検定など、資格などでもあるので、習得しておくといいでしょう。
また秘書検定を取得しておけば、ビジネスマナーやスケジュール管理能力も身につくので、おすすめする資格です。
営業事務の資格|英語
英語については、資格を持っている優位性はあるかもしれません。
業種によりますが、企業の中には、顧客が英語を使う国の方がいるという場合があります。
具体的には、英語の文書を理解する場面よりも、英会話を使うことが現実的です。
もし、英会話に関する資格を持っているならば、営業事務の仕事では、有利に作用します。
営業事務の仕事内容|コミュニケーションスキル
営業事務にビジネスマナーと同じくらい、求められているのが、コミュニケーションスキルです。
自信のない方は、ビジネスマナー同様にコミュニケーションスキルを高められる研修やセミナーに参加し、少しでも自信を付けておきましょう。
コミュニケーションスキルはすぐに習得できるものではないですから、日々の生活から、コミュニケーションを高めていくことが大切です。
コミュニケーションスキルとともに気配りも意識して仕事をしていくことが、営業事務にもまた大切なことです。
営業の仕事内容|事務処理能力
コミュニケーションスキルやビジネスマナーだけではありません。
プラスアルファで事務作業もこなさなければならないのが、営業事務です。
事務作業には迅速にかつ、丁寧な仕事が求められます。
プレゼンテーションの作成能力も必要になる可能性もありますので、パソコンスキルなども合わせて習得しておきましょう。
まとめ
今回は営業事務と一般事務との違いや、営業事務に求められるスキルは、どういったものなのかを40年の経験がある私の観点から解説致しました。
中には、「こんなに営業事務の仕事が大変だと思わなかった・・・」
「私は一般事務でいい」とか考えている人がいるかもしれません。
しかし、一般事務の仕事は、もはや消えつつある仕事です。
厳しい言葉で大変申し訳ないが、いくらでも替えのきく職種でもあります。
しかしレベルの高い営業事務には、替えはいません。
もし何かの事情で辞めてしまう場合は、会社は求人情報を出すか、残っている一般事務のスタッフの中から、可能性ある人を探そうとします。
ですから、優秀な営業事務の退職は会社にとっては、普通の営業マンが退職するよりも「痛手」です。
営業事務にはそういう働きがいやりがいがあります。
迷っているなら、ぜひチャレンジすることをお勧めします。
最初から、営業のサポートをすることができる人は、いません。
少しずつ時間をかけてそういう段階へと進化していくのです。
営業事務は時には顧客やクレーム対応もすること、一般事務との違いはコミュニケーションやビジネスマナーが問われます。
営業事務に求められるスキルは、事務処理能力に加え、営業するものの専門知識が求められることがお分かりいただけたかと思います。
営業のように、契約などの営業成績を目標として業務に従事する事はしません。
しかしそれ以外は、ほとんど営業と同じように、コミュニケーションスキルのビジネスツールの使いこなしなど、できる範囲が広がるほどに、やりがいも増え、評価も上がり、給料が高くなるという珍しい職種かもしれません。
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